心が騒ぐ……その理由

受験の不安、就職の不安、告白の不安、プロポーズの不安、病気治療の不安など、重大な決断を迫られているときや、失敗が許されないときは、誰しも心が騒ぐものである。

この心の中で騒いでいるもの、胸騒ぎは、「うまくいかない予兆」でも「失敗する予兆」でもない。
それでも本人にとって、この胸騒ぎがあるから「きっとたいへんなことになる」とか「きっと失敗する」と思いこむようだ。

「うまくやっている人は、こんな胸騒ぎは少しもないのだろう」と勝手に思っているかもしれない。または、「少しの緊張があったほうが、よい結果になりやすい」を知らないのかもしれない。

どちらにしても、この胸騒ぎの原因は、あなたが無意識に大切にしている信念である。それを自我という。
たとえば、「失敗したら終わりだ」「自信がないと無理だ」「自分にできると思えない」といった思い込んでいる信念が、自我となって恐怖心を込み上げさせ、あなたの平常心をかき乱す。

その自我は、失敗する確かな理由があって騒ぐのではなく、あなたと同じく知らないから騒ぐ。たとえ同じチャレンジであっても、前回と同じ結果になるかどうか知らないのに騒いでいるのだから、初めての場合と同じだ。

そして、おかしなことに0点か100点かしか考えないので、ますます恐怖心が増す。
実際は失敗しても人生は終わりではないし、再チャレンジできたり、別の方向も検討できる。100点満点の人間はいないから、70点や80点で上々だ。たとえ70点か80点に及ばなかったとしても、ただちに0点ということもない。

このように自我は、嘘の感情で平常心をかき乱し、あなたの能力を100%発揮できるものでも70%や50%、失敗させたら0%の結果にしてしまう。
本来ならできたものでも失敗させてしまう可能性があるということだ。

自信がなかったからではないし、度胸がなかったからでもない。
自我が正論のフリをして失敗の可能性を並べ立て不安をあおり、失敗しないものでも失敗させるのだ。
自我こそ、失敗の原因。自我こそ、あなたの敵なのである。

何かをするたびに、あなたの心の中が騒ぐなら、そこにあなたの誤った信念と、それによって形成された自我が潜んでいる。

その自我の矛盾を突けばいい。

すると、その自我はシッポを巻いて逃げるだろう。

そもそもその自我はあなた自身が作り出した、もうひとりの架空の自分である。
矛盾を突けば、生みの親のあなたにはかなわない。

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